歴史ある東京・神田の街に新たな複合ビルが誕生しました。施設には随所に“江戸の粋”が散りばめられています。 全面開業した「神田スクエア」は、千代田区神田錦町にできた施設ということで「錦織」をテーマにデザインされました。内装はれんが・染色・左官のそれぞれの職人が手掛け、江戸三大祭の一つ・神田祭で使用されるみこしも展示されています。 商業ゾーンは“居酒屋発祥の地”ともいわれる神田らしく、大人のこだわりが詰まった12店舗が並びます。江戸時代の立ち飲み居酒屋を現代風に再現した店は、400年にわたって神田の地で「都内最古の酒店」として営業を続けてきた豊島屋酒店が手掛ける新業態です。江戸時代は主流だったという豆腐のみそ田楽を味わえ、夜は立ち飲み居酒屋として江戸時代の発酵料理を、昼は栄養素を多く含むことから“飲む点滴”とも称される甘酒販売店と、2つの顔で展開します。 オフィスワーカーだけでなく地元住民の新たなコミュニティーの場として、音楽イベントや講演会などの大規模イベントに利用できるホールや緑豊かな広場もあり、災害時には最大850人の帰宅困難者も受け入れます。 江戸の歴史と文化が育んだ神田の街に新たな“粋”を吹き込む施設となりそうです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース